飼い犬に手を噛まれる、なんてことわざがありますよね。
ありったけの愛情を注いで可愛がっているペットに、何の前触れもなくガブリ! と噛みつかれたとしたら……勿論、噛まれた部位も痛いですが、それよりなにより、精神的ショックによる心の痛みの方が勝りそうです。
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噛まれたことによって、今まで可愛く思っていたペットが急に怖くなってしまったり、一気に憎らしくなってしまうかもしれません。けれど、彼らなりにも、何らかの理由があったのでしょう。
「テリトリーに入って来ないで!」とか「構わないで、しばらく放っておいて!」とか、「たまたま、虫の居所が悪かったんだよねぇ」等々。
いくら悩んでみても、動物に人の言葉は通じませんし、どうやら、人間の方が、噛まれないように細心の注意を払って接するしかなさそうです。
ですが、どんなに注意をしていても、うっかり噛まれてしまうことはあるもので……さて、今回は犬……ではなく、うさぎに噛まれた場合、そして噛まれた箇所が腫れてきてしまった場合についてお話ししたいと思います。
うさぎに噛まれてしまった場合
狭い檻に閉じ込められて気が立っている野生のうさぎの鼻先に、不用意に手を突き出したりする人はいないでしょう。噛まれるかもしれませんから。
臆病だけど凶暴、その二面性をもっているのがうさぎです。
人間に飼われるように改良された飼いうさぎは、基本的におとなしく、飼い主に懐きやすいので扱いやすいと言われています。
よほど興奮させたり、怒らせたりしないかぎり、滅多に噛まないとされてはいますが、やはり、前述の「臆病だけど凶暴」という二面性は、本能的に持っているのです。
窮鼠猫を噛む、と言いますが、追い詰められたら、うさぎだって噛むんです。
もし、うさぎに過度のストレスをかけたりなどして機嫌を損ね、うっかり噛まれてしまったなら、すぐに患部を流水で綺麗に洗い流しましょう。
消毒し、しばらく様子をみて、必要ならば病院に行きましょう。
うさぎに悪気はなくとも、人間の柔らかい皮膚にとっては、うさぎの鋭い歯で噛まれて傷つけられることは、大変な脅威となります。
動物内の口中には様々な雑菌が常在していて、その菌が人間の体内に入ると悪さをすることがあるからです。
稀に、重症な感染症を引き起こすこともあります。
噛まれた箇所が腫れてきてしまった場合
腫れて痒い時は、アレルギー症状かもしれません。自己判断しないで、病院に行きましょう。
ひどく腫れて、ズキズキと疼くように痛い場合は、ばい菌による感染症の疑いがあります。腫れた箇所から膿みが出ていないか、熱を持っていないかなど、病院で症状を詳しく言ったうえで、必要ならば抗生物質などを処方して貰いましょう。
パスツレラ菌による感染症は、うさぎの6割から7割が感染しているといわれています。
ほとんどの場合、うさぎには症状は見られず、感染しているうさぎからの噛み傷などから人が感染すると、早い人は数時間程度で患部の激痛や皮膚の赤味、腫れを覚えます。
免疫が十分でない人(例えば小さなお子さんや、高齢者、糖尿病などの持病のある人など)がパスツレラ菌の感染症に罹ると、重篤化する可能性もありますので注意が必要です。
細菌が骨に達すると、髄膜炎を引き起こします。
まとめ
抱っこや撫でるのを無理強いしたり、不用意に追い回してストレスをかけて、うさぎを怯えさせないようにしましょう。いくらおとなしい動物とはいえ、追い詰められたうさぎは、自己防衛手段として噛みつくこともあるかもしれませんから。
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