うさぎを飼育していると、繁殖を視野に入れることがあるでしょう。
繁殖をさせるなら、うさぎにとって安心安全に行いたいですよね。
上手く行なうにはどうしたら良いのか。うさぎの繁殖方法について調べてみました。

 

うさぎ 繁殖 方法

命を守る!うさぎを無事に繁殖させよう!

まず、繁殖させる前にうさぎの状態を把握しましょう。
妊娠・出産には体力が必要です。

若すぎても成熟しすぎても良くありません。

初産なら生後6ヶ月〜1年以内が最適です。

初産で生後1年を超えるとリスクが高くなります。
それ以外なら生後1年〜3年までが良いとされていますが、母うさぎは5歳まで出産できると言われています。
うさぎの月齢を十分に確認しましょう。

また、親うさぎに病気や疾患があると子うさぎに遺伝する可能性があります。
健康な親から産まれた子供でも、初産では亡くなったり発病したり、体の弱い個体が出ることが多いです。
産まれたら最後までちゃんと責任を持って飼育すると決めた上で、繁殖して下さい。

繁殖の準備

うさぎの体調が良好なら、次に飼育するスペースが充分かを確認します。
うさぎは多い時には10匹以上の子供を産みます。

オス同士はケンカをするため一緒に飼えません。

メス同士でも性格の不一致で難しい時があります。

オスとメスを一緒に入れてはどんどん増えてしまうのでできません。

以上を考慮した上で、飼育できるかを検討します。

頭数が増えれば、エサ代や病院代、飼育する手間や時間もかかります。
必要であれば里親も探しておきましょう。
準備が整えば、繁殖を開始することになります。

適した時期と共寝

繁殖に適した時期は気候の安定している春と秋がおすすめです。
オスのゲージにメスのうさぎを入れてあげましょう。

パートナーは体格が同じくらいが望ましいとされています。

体格差があると、共寝が上手くいかなかったり、妊娠中の赤ちゃんが大きくなりすぎ、出産に負担がかかる可能性があります。
なお、オスがメスに攻撃したり逃げ回っているようなら発情していません。

後日もう一度試す必要があります。何度行っても失敗するようなら相性が悪いことも考えられます。

別のパートナーを考えましょう。

オスがマウンティングをし、メスの尻尾が上がれば共寝の可能性が高まります。オスがメスの首筋にかみつき、動きを封じます。オスが鳴いてメスがその後仰向けに後ろに倒れれば完了です。

時間にして約30秒ほどです。

2回共寝させると妊娠の成功率が上がります。

少し時間を開けて、再度同じゲージに入れて試しましょう。

終わったらすぐに母うさぎを保護し、ゲージを移します。オスと一緒にいると重複妊娠したり、子育ての妨げにつながります。

うさぎの出産

うさぎは約1ヶ月後に出産します。
出産の2周間前〜前日からメスは落ち着きをなくし、牧草で巣作りを始めます。
様子を見て、大きな巣箱に変えたり、牧草を大目に用意してあげましょう。

巣箱は大きすぎてもいけません。うさぎが動くスペースを考慮し、準備が必要です。
出産の前日になるとメスは自分の毛を抜いて巣箱へと運び出します。

妊娠中のメスは大変デリケートです。掃除は最低限に留め、エサと水やりのみにすると良いでしょう。何度も覗いたり、頻繁に触らないように気をつけましょう。

出産は明け方に行われることが多いです。無事に出産が済んだら、母うさぎに刺激を与えないようにそっとしておきましょう。
うさぎは多胎妊娠のため、赤ちゃんが産まれても数時間〜1日後にもう一度出産することがあります。
万が一妊娠期間の34日を過ぎても出産しなければ獣医に診てもらいましょう。

赤ちゃんが大きすぎて出産できないか、亡くなっている可能性が高いためです。

出産が落ち着いたら亡くなって産まれたうさぎを巣箱から取り出します。一緒にしておくと、他の子うさぎの体温を奪ってしまうからです。
赤ちゃんを触る時は素手で触れてはいけません。
人間の臭いがつくと、育児放棄につながる危険性が高まります。
必ず軍手などで移動させて下さい。
万が一素手で触れてしまったら、母うさぎの糞やおしっこの臭いをつけてからゲージに戻してください。

子育て

子育ては基本的に母うさぎにまかせます。

授乳は1日1,2回で5分ほどで終了します。
授乳には体力をたくさん使います。エサは普段の3倍を目安にあげてください。
飼い主は基本的に母うさぎにまかせますが、子うさぎがちゃんとミルクを飲めているか確認をする必要があります。
授乳は早朝に行われることが多いです。そのため朝母うさぎを別のゲージに移し、子うさぎの様子を確認して下さい。
母うさぎに子うさぎを触っているところを決して見せないように気をつけてください。
赤ちゃんのお腹が張っていればちゃんとミルクが飲めています。健康に問題なく、病気もないようなら素早くゲージに戻しましょう。この確認の際も素手で触らないよう注意が必要です。

万が一ミルクが飲めなかったり、育児放棄があるようなら、人口飼育に切り替えます。
猫用のミルクをシリンジなどで与えます。平均で1日3〜5回、飲む量によって調整します。授乳後はコットンで下腹部をさすって排泄をさせてあげましょう。

室温は35度程度で、ペットヒーターを使用すると良いでしょう。

 

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子うさぎの成長

子うさぎは生後10日ほどで目が開き始め、歩き出します。
生後3週間前後で親うさぎと同じものを食べられるようになります。
離乳の目安は生後6週間です。エサの量に注意しながら対応しましょう。

生後2ヶ月になると一人立ちができるようになります。
生後3ヶ月までにはそれぞれ離して飼育する必要があります。兄弟同士争ったり、望まない妊娠を避けるためです。
ゲージを分ける際は、母うさぎからも分けて下さい。1匹ずつ飼育することをおすすめします。

うさぎは繁殖力が高く、すぐに妊娠することが可能です。
だからといってすぐに妊娠させることは止めましょう。出産は命がけです。
母うさぎの寿命を縮めてしまうので、ペットの体を考えて数ヶ月間必ず休養させてあげましょう。

まとめ

うさぎは繁殖力が高く、子うさぎを産ませようと思えば多くの命を授かることができるでしょう。
ですが妊娠・出産は母も子も命がけです。

双方の体を守るためにも、繁殖のために正確な知識を身に着け、活かしていきましょう。

 


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