飼育中のうさぎが餌を食べないと心配になりますよね。
人間が食事を摂らないと体調不良になるように、うさぎも飢えてしまう可能性が出てきてしまいます。
大切なペットを守るためにも、万が一の自体に備えて強制給餌の方法を調べてみました。
強制給餌の準備は?
うさぎは4日間何も食べないと亡くなってしまうと言われています。
体内が長期間栄養を蓄える構造になっていないため、短期間餌を食べなかったリ、摂取量が不足すると健康被害が出る可能性が高まります。
食事を摂らないと胃腸の機能が低下するため、病気が治り食欲が戻っても餌を消化することができなくなってしまいます。
うさぎの体調管理をする上で胃腸の状態を健康的に保つのはとても大切なことなのです。
そのため、強制給餌は餌を食べないうさぎに対して非常に有効な治療法だとされています。
強制給餌を行う前に準備をしましょう。
バスタオル1枚、10CC〜60CCのシリンジを3本、こぼしたフードを拭くためのティシュなどを用意します。
獣医に禁じられていないのであれば、ご機嫌取りにバナナやリンゴなどのおやつや、1CCほどのシリンジに入れたジュースも準備しましょう。
なお、おやつはあらかじめ小さく切ってお皿に盛ったり、小さなシリンジにジュースを満たしておきます。
流動食については、ゆで野菜を裏ごししたもの、ベビーシリアル、ヨーグルト、野菜ジュースかフルーツジュースを混合したものを与えると栄養バランスが取れるでしょう。
ゆで野菜はにんじんなどの食物繊維が多いものに葉物野菜を加えるのが良いとされています。
ベビーシリアルはオーツ麦や米を主原料にしたものにし、ヨーグルトは加糖か無糖で用意します。この他に青汁、ビタミンB群製剤、消化酵素剤、菌制剤などを加えても良いでしょう。
犬や猫用の高カロリー流動食を与えても大丈夫です。
なお、流動食は消化管のことを考えバランスの良い内容にします。また、経口的に与える場合は味や口当たりも考慮しましょう。
まずはうさぎが暴れないように固定しよう!
準備が整った後は、うさぎが暴れないように固定する必要があります。
方法は2通りあります。
ひとつは、足の間にうさぎを挟み込む方法です。
正座をし、少し広げた股の間にうさぎを入れて固定します。
上から首を押さえて顔あたりを包み込むようにします。
この形はマウンティングに似ており、飼い主とうさぎの間に主従関係ができていれば、大人しくしてくれるでしょう。
もうひとつはタオルを使う方法です。
バスタオルを床に広げ、奥の横辺のふちにうさぎの喉がくるように、お尻を手前にして置きます。手足は縮めておきます。
頭を左手で押さえ、腰の骨折を防ぐために自分の体で腰が跳ね上がらないようにします。
右手で右側のバスタオルを、きつくうさぎの側面にまきつけます。首周りと腕をたたんでいる胸のあたりを緩まないよう締めることが大切です。
なお、うさぎの耳は巻き込まないよう注意してください。
まきつけたタオルを首の右側あたりで右手でタオルを引っ張りながら、首の後を右手で押さえます。
左手を外し、左側のタオルを引っ張り、首と胸を締めます。
右手の親指と人差指でゆるみがないようにタオルの交差するところを押さえます。
左手で左右のタオルをお腹からお尻の方まで巻き込みます。足を伸ばす隙間がないようにして下さい。
左手で下から胸を支えます。
うさぎの腕が胴体から離れないようにしましょう。
左腕の間にうさぎを挟むようにして固定します。後ろ足はついたままでかまいません。
最後にタオルを押さえていた右手を離せば完了です。
注意点としては、最後まで絶対にうさぎの背中を反らせないようにして下さい。
脊髄が潰れて半身不随になる危険性があります。
必ずうさぎの背中から腰が体に触れているように配慮して下さい。
また、1人で行なうにはかなりの慣れが必要です。
2人以上で行えばうさぎの安全面も保たれるので、少しでも不安があれば複数人で行いましょう。
強制給餌の正しいやり方は?うさぎの命を守ろう!
体を固定したら強制給餌を開始しますが、一般的にうさぎは嫌がることが多いです。
無理矢理餌を口の中に入れられたら、驚きますし不快感があるのは当然でしょう。
安全に餌を食べてもらうためにも、堅実な方法と注意点を紹介します。
シリンジを口に入れる前に、うさぎの胸を少し高くすることをおすすめします。
30〜40度くらい持ち上げ、斜め立ちをさせる雰囲気にします。
前足を浮かせるのは、うさぎが正気づいてパニックや逃げようとした時にもがくため、予防策として行います。
また、少し角度があると強制給餌しやすくいためです。
シリンジは利き手で握り、親指をピストンにかけます。
慣れないうちは10CCのシリンジを数本用意して行なうのが確実です。
1回で15〜30CC食べれれば大丈夫です。
シリンジの先は口の横から押し込みます。
具体的には前歯と奥歯の間の隙間に入れると良いでしょう。
胸を押さえている左手の人差し指と中指で顎を上に向けると入れやすいです。
シリンジは全部口の中に隠れるくらい押さえ込みます。
うさぎが素直に飲んでくれれば良いですが、呆然として口からフードが漏れ出してしまう場合があります。
対策として、ジュースのシリンジを口の中に入れると正気づいたり、バナナなどの香りに反応して飲み込みだすケースもあります。
獣医に甘いものを禁止されていたらできませんが、そうでない時は行ってみましょう。
注意点は、強制給餌自体、むやみに行なうと危険な行為だということです。
必ず、お医者さんに確認を取り、適切な方法を取るようにしましょう。
また、具合が悪く餌を食べないからと言って行えば良いものではありません。
胃腸に疾患があると命を脅かすため、必ず診察を受けてから考えて下さい。
まとめ
大切なペットのうさぎが餌を食べてくれないと不安になりますよね。
緊急の手段として強制給餌がありますが、あくまでも最終手段のひとつと考えて行った方が良さそうです。
強制給餌は慣れないとうさぎに危害を及ぼす可能性がありますし、疾患によっては行わない方が無難なケースもあるでしょう。
必ず獣医と相談し、適切な方法でうさぎを守れるように心得ておきましょう。
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