うさぎを飼っている人なら、うさぎのスタンピング(「足ダン」とも言います)を見たことがあるでしょう。
人から見れば、奇妙で、少しうるさい行為ですが、声帯のないうさぎにとっては、スタンピングはれっきとした意志表示なのです。
うさぎのスタンピングについて、調べてみました。
そもそも、スタンピングって?
スタンピングは、通称「足ダン」とか「ダンダン」とも言われ、うさぎが後ろ足で地面(室内の場合は床)をダン! と踏み鳴らす行為です。床ダンと言ってしまいそうですが、足ダンです。
綴りはstompingで、スタッピングと言うこともあります。うさぎの飼い主さん同士の会話では、「足ダン」で意味が通じます。
でも、スタンピングを初めて見た人は驚き、いったい、ウチのうさぎは何をしているのかと困惑するでしょう。
実はこの行為、元々の意味合いは、野生のうさぎが仲間に危険を知らせたり、警戒を促したりするものでした。
飼いうさぎの場合は、スタンピング行為に、もっと複雑な意思表示が混在しているわけです。
環境へ対応できずに抱え込んでいるストレスや、飼い主さんへの不平不満などですね。
脚力が強い元気なうさぎがスタンピングすると、結構、大きな音がしますし、繰り返されるとかなり耳障りです。
これを就寝時にやられると、スタンピングで不平不満を訴えるうさぎVSスタンピングによるストレスでへこむ人間、の構図となり、エンドレスな心理戦になりそうです。
うさぎが嬉しい時のスタンピング
飼いうさぎは、嬉しい時にもスタンピングをすると言います。
飼い主にとても懐いているうさぎは、ケージから出した途端、あまりに嬉しいので、飼い主の足元でぴょんぴょん飛び跳ねたり、足ダンを繰り返すといいます。
「早く遊んで! 構って! 撫でて!」などと訴えているのでしょうね。
よくわからないスタンピング行動
目は緊張で見開き、尻尾はぴんと立て、じいっと虚空の一点を見つめて数分、或いは数時間も、ただただスタンピングを繰り返すうさぎもいます。
足ダン、で表現されるように、一定間隔で足裏をダン! ダン! と床に打ち続けていれば、うさぎが足裏を痛めないかと心配になりますし、それに何より不気味な光景です。
人には見えない何かが、ウチのうさぎには見えるのかと、ちょっと怖くなってしまうかもしれません。
うさぎは、人には聞こえない低周波も聴き取れる非常に優れた耳を持った動物です。
そして、音だけでなく匂いにも敏感です。
外にいる(うさぎを捕食してしまうであろう)脅威的な動物や、壁裏にいる虫の気配や、嗅ぎなれない微かな匂いなどを周囲から感じ取って、スタンピングで警戒し、仲間だと思っている飼い主に知らせているのかもしれませんね。
まとめ
うさぎがスタンピング(足ダン)をすることで、飼い主に何かを訴えているのは確実です。
構って欲しい→スタンピング→飼い主が様子を見にくる→嬉しい、の構図だと、「スタンピングをすれば構って貰える。遊んでもらえる。そっか、嬉しいからまたやろう!」 と、うさぎが勘違いすることになります。
明らかに構って欲しいだけの場合は、それを見極めて、スタンピングを無視することも必要です。
環境要因でストレスを受けてスタンピングを繰り返している場合は、慣れない音や臭いなど、出来うる限りの不安要素を、うさぎから取り除いてやりましょう。
怯えている場合は、飼い主が声掛けをしたり、撫でたりして、なだめて落ち着かせてあげましょう。
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