生き物を飼っているうえで、病気や怪我の対処法を知ることは大切です。
いざという時に慌てないためにも、飼っているうさぎの頬や、陰部が腫れている場合の対処法について調べてみました。
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うさぎの頬が腫れている、その原因と対処法
「あれ? いつもより、なんだか、ほっぺが膨れている! なんだか痛そう。これって、もしかして腫れている?」
毎日、注意深くご自分のうさぎの世話をしている人なら、頬の腫れはもっとも気づきやすい場所でしょう。
うさぎ歯の特徴
うさぎの頬が腫れている原因は、口の中に異常があるからです。
まず考えられるのは、歯の咬み合わせが悪く(不正咬合)、頬に当たっている場合です。歯が舌や頬を傷つけてしまうのです。また、歯根が内側に伸びていくことで、顎の骨を傷つけてしまうこともあります。
歯が当たっている場所に、膿が溜まって腫れてしまうのです。
うさぎの歯は常生歯といって、犬や猫の歯と根本的に違います。
常生歯とは、生涯を通して成長し、伸び続ける歯です。
切歯(門歯)は1年で10~12cm、1週間に約2mm程度伸びていきます。柔らかい物ばかり食べさせたりして、歯同士の摩擦が少なかったりすると、不正咬合が起きやすくなります。
生まれつき、咬み合わせが悪い子もいます。
次に考えられるのは、頬の辺りに怪我をしていたりで、ばい菌が入って腫れている場合です。
頬が腫れて痛みの限界を超えると、うさぎは餌を食べられません。
24時間以上、餌を食べることができなければ、胃腸の運動能力が低下し、食欲不振になります。
食べられないことで、ますます弱っていきます。そのまま放っておくと、命の危険さえあります。
頬の腫れに気づいたら、素人にはどうしようもできないので、病院にすぐに連れていきましょう。
腫れる原因
うさぎの頬が腫れている場合、3つの段階が考えられます。
ただ腫れている場合、膿が溜まっている場合、腫瘍ができてしまっている場合、の3段階です。
ただ腫れている場合は(炎症の度合いにもよりますが)、獣医師が患部の中身を注射器で抜いて顕微鏡で見ることで、原因菌の有無や菌の種類を判断できることもあります。
不正咬合の歯を削って整える治療も考えられます。
その後、薬を飲ませて様子を見ることになるでしょう。
膿が溜まっている場合は、ばい菌に感染し、患部(頬の内側)が化膿したことで、膜に守られた膿瘍ができてしまっています。
溜まっている膿を針で刺して出したり、局部麻酔した患部を切開して、膿を出します。
うさぎの膿は液状ではなく、チーズ様の固形の膿となって溜まります。そのため、注射器だけで吸い出すのは難しく、切開する治療法が選択されることが多いでしょう。
腫瘍ができてしまっている場合は、局部麻酔し、患部を切開して全ての腫瘍を除去するようにします。
治療後は抗生物質などを投与して経過を見ます。
うさぎの体格、また、精神的なショックに弱いゆえに、人間のように生体組織の検査のためだけに、患部の細胞を少量のみ採取することはできません。そのため、組織検査をする前に、悪いと思われる部位の全摘出の治療をするのです。
うさぎの陰部が腫れている、その原因と対処法
細菌感染症が考えられます。
トレポネーマ症、またはスピロヘータ症と呼ばれることもあります。
感染すると、オス、メス共に、陰部が腫れてしまいます。
一般的には、全身が悪化する病気ではないとされていますが、メスの場合は不妊症や流産などが起きやすいです。
抗菌剤の投与によって治療しますが、再発しやすく治りにくい病気です。
感染してしまったうさぎと、健康なうさぎとの接触は絶対に避けてください。
まとめ
不正咬合が起きないよう、適度に固めの牧草や野菜を食べさせるなどして、うさぎの食事に気をつかってあげましょう。
細菌感染症は治りにくく、再発しやすい病気ですが、根気よく治療してあげましょう。
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