一般的に、動物は、自分の縄張りを主張するためにマーキングという行動をとると言われています。身近な動物で例を挙げれば、犬や猫がわかりやすいですね。
では、うさぎはどうなのでしょうか? 雌雄の性別差によって、マーキング行動に大きな違いはあるのでしょうか?
うさぎのメスについてのマーキングについて調べてみました。
うさぎのメスのマーキングや、その理由について
今や、犬、猫についで、うさぎを飼う人が徐々に増えていると言います。その姿の愛らしさと、簡単に室内飼いができる点で、うさぎ人気はますます高まっていく傾向にあります。
うさぎを飼う際、オスよりメスを選ぶ理由の一つに、「『オスはマーキングするけれど、メスは少ないから』と獣医師さんに言われたから」といった理由で選ぶ人もいるかもしれません。
ですが、マーキングの多い少ないは、オス、メス限らず個体差によるものもあります。
たとえメスでも、自己主張の激しい性格の子なら、オスと同じような頻度でマーキング行動をとるでしょう。
では、うさぎのメスのマーキングの方法ってなんでしょう?
それは、気に入った場所に尿を引っかける、というものです。
ぴょん、と跳び上がった際に円弧を描いて引っかけたり、お気に入りの場所に座り込んだ際に出してしまったり、時には興奮して走り回りながら、点々と垂らしていくこともあります。
理由としては、自分の縄張りの主張の顕れや、思春期に至ったメスのうさぎがオスを誘うための誘引剤だと考えられます。
尿の匂いにより、他のうさぎを寄せつけずに縄張りを主張し、かつ、強烈な匂いの尿を点々と垂らしてオスを誘うという役割も果たせます。
なぜなら、排泄物は、そのうさぎの個体全ての情報が詰まった大事なコミュニケーションツールだからです。
人間に飼われているうさぎの場合、ケージから出された際、部屋の中を自由に散策できることの嬉しさから、気に入った場所や物に尿を引っかけて自分の匂いをつけ、「これは自分の物!」と主張します。
うさぎは、体臭は少ないですが、排泄物はかなり臭います。
マーキングによって、自分の縄張りを主張し、確認してしまえば、また同じ場所に尿をかけます。
飼っているうさぎが部屋の中でくつろげばくつろぐほど、マーキングの量が増えて部屋が臭いし汚れる……可愛いうさぎが飼い主に心を開いて嬉しい反面、飼い主のストレスは増えてしまう……なんてことがないよう、お気に入りのソファ等に尿をかけられた場合は、掃除と消臭をして匂いを残さないようにするか、うさぎから遠ざけておきましょう。
また、飼いうさぎは時には、飼い主自身に対しても尿を引っかけてマーキングします。
それは、うさぎが飼い主に愛情面で執着している場合と、飼い主に対して不満を持っている場合、過大なストレス、または、自分より飼い主を下位に見ている場合などに当てはまります。
他のマーキング方法
尿を引っかける以外のマーキング方法もあります。
うさぎは雄雌ともに、三種類の臭腺というものを持っています。
その中の一つである顎の下の下顎腺による臭いつけは、首の下に挟んだ物に下顎をこすりつけ、頭を左右に動かしながら5秒ほど続けます。
新品の餌皿や給水器や家具などによくやります。人間に、この匂いはわかりません。
この行為は、メスよりオスの方が頻度は高いです。
オスは分泌物を出すため、顎の下がべたべたしています。
また、思春期のメスのうさぎは、肛門横の臭腺から出る分泌液の匂いを糞につけて、ころころと巻き散らかしたりもします。
こういったマーキング行動は、避妊手術後、しなくなることもありますが、やはり個体差があるため、断言はできません。
まとめ
いかがでしたか? うさぎのメスのマーキング方法を知りました。
しつけで、トイレの位置をしっかりと覚えさせたうさぎだとしても、マーキングは本能からくる行動です。完璧にやめさせることはできません。
室内でうさぎを飼う際には、糞尿をかけられても良いように、カーペットの下に防水シートを敷いたり、予め、すぐに洗える物を敷いておくなど、十分考慮した上、適切な環境を作って飼ってあげたいですね。
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